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【小野川温泉のお湯の良さを探求】

山形大学との取り組み

小野川温泉は、古くから湯治場として多くの人々に親しまれてきた歴史ある温泉地です。心と体を休めるために訪れる人々が、その湯に浸かることで病を癒してきました。今でも、「お湯の良さを実感できる温泉」として、数多くのお客様から高い評価をいただいています。
その“癒しの力”を科学的に検証する取り組みとして、山形大学と小野川温泉旅館組合青年部が連携し、月毎の温泉成分分析と1382票に及ぶ印象評価を通じて、小野川温泉の泉質が持つ効果を化学的・科学的なアプローチで明らかにしました。この取り組みは、温泉の価値を再確認するとともに、地域の魅力向上にもつながっています。

さらに第2弾として、「小野川の湯に入ると良く眠れる」の声をきっかけに「温泉入浴は質の高い睡眠をもたらすのか?」というテーマで、山形大学、県立米沢栄養大学、小野川温泉観光知実行委員会が共同で実証実験を行いました。当旅館にて、ベッドセンサーによる寝返りの測定や、唾液・体温の変化などを調査し、温泉と睡眠の関係を数値化。そのデータをもとに、より効果的な入浴法を導き出し、ウェルビーイング(心身の健康と充実)を実現する滞在の提供を目指しています。

⼊浴された方の9割以上が「ぽかぽか」「⼼地よさ」「安らぎ」を実感
多くの⼥性が⼊浴後の肌に好印象をもっています

■⼊浴後の印象について、9割以上の⽅が「ぽかぽか」「⼼地よさ」「安らぎ」を感じていることがわかりました
■⼩野川のお湯の特徴として「無⾊透明」「硫⻩のかおり(硫化⽔素臭)」「しょっぱい(塩⾟い)」があげられました
■ 「すべすべ」「しっとり」「つるつる」といった肌への感覚も良い印象がもたれています。特に⼥性の⽅が⼊浴後の肌に好印象をもっていることがわかりました

※2017年から4期に渡り延1383名の⽅に調査票調査をした結果に基づいています。

バランスの良い安定した泉質

■特定の成分について定期的に(1年間毎⽉1回)⼭形⼤学にて分析を実施しました(1) 。その結果成分量に⼤きな変動はみられず、泉質が安定していることがわかりました。

■⼭形県内の主要温泉と成分を⽐較すると、ナトリウムイオン、塩素イオン量、カルシウムイオン量が多く、温泉成分の総量である溶存物質の量も最も多いことがわかりました。またメタケイ酸や総硫⻩量も多く検出されています。さらにリチウムイオン(2)が温泉基準値の3.5倍の数値で安定して検出されることがわかりました

(1) 2017年5⽉ー2018年4⽉⽉に1回定期的にサンプルを採取。独⾃で⼊⼿したサンプルに関しては、ナトリウムイオン(Na+)、カリウムイオン(K+)など18種類のイオンをICP-MS(Perkin-Elmer︓ELAN DRC II)および液体クロマトグラフィ(JEOL︓JSMT100LC)を⽤いて計測。
(2)リチウムイオンは含有量により常⽔と鉱泉とを区別するための物質の⼀つではあるものの,療養泉として定義される特殊成分には該当しないためデータをとっている温泉地は少ない。


泉質の良さを実感できる温泉

■⼩野川温泉の湯に豊富に含まれるリチウムイオンは⽣体リズムを変化させる作⽤があるとされ(2)精神の安定に効能があると期待されています→「⼼地よさ」「安らぎ」を感じる⼈が多い
■メタケイ酸は、カルシウムイオンとの相乗作⽤で⾓化促進作⽤がみられ⽪膚の保護作⽤があり、硫⻩は⽪膚炎への効能に期待が持たれています(3)→「すべすべ」「しっとり」「つるつる」を実感
■また全国各地の美⼈の湯・美肌の湯とされる温泉は、タンパク質を溶かす性質があるアルカリ性が主流であるのにたいし、⼩野川温泉は中性です。

(2)鈴⽊継美, & 和⽥攻. ミネラル・微量元素の栄養学, 364, 1994.(3)鏡森定信. (2006). 泉質別にみた温泉の効果. ⽇本温泉気候物理医学会雑誌, 69(4), 223-233.

小野川泉質紹介パネル

温泉入浴は快眠導く? R3.3.16山形新聞

(地域発)山形県から 温泉入ると快眠って本当? 2大学、旅館主らと科学的に実証へ 朝日新聞

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